巳の神杉(みのかみすぎ)
(由 緒)
ご祭神の大物主大神が蛇神に姿を変えられた伝承が『日本書紀』などに記され、蛇は大神の化身として信仰されています。この神杉の洞から白い巳(み)さん(親しみを込めて蛇をそう呼びます)が出入することから「巳の神杉」の名がつけられました。
『大和名所図絵(やまとめいしょずえ)』(1791年刊)には拝殿前に巳の神杉と思われる杉の大木が描かれており、現在の神杉は樹齢400年余のものと思われます。
巨樹の前に卵や神酒がお供えされているのは巳さんの好物を参拝者が持参して拝まれるからです。
江戸時代の絵図には「雨降杉」とあり、雨乞いの際、里の人が集まりお参りをしたとされます。