大和国一宮・三輪明神 大神神社

大神神社の拝殿

 寛文四年(1664)徳川四代将軍家綱公によって再建されたもので、白木造りの質実剛健な建物は、本殿のない大神神社で中心的な拝礼の施設となります。
 建物は桁行九間(横約17m)、梁行四間(縦約8m)の切妻造(きりづまつくり)で、正面には唐破風(からはふ)の大向拝(だいこうはい)がつき、屋根は檜皮葺き(ひわだぶき)となっています。
 建物内部は割り拝殿と呼ばれる、中央一間分の床が一段下がり、床を左右に区切る形となっています。また奥には御棚(みたな)と呼ばれる二段の腰つき壇が設けられてあり、上段は大神の御子神等をおまつりする棚、下段は各種のお供え物を置く棚として用いられます。
 この拝殿は江戸時代初期の豪壮な社殿建築として国の重要文化財に指定されています。また、拝殿の両脇には勤番所と勅使殿が建てられており、ともに奈良県の指定文化財となっています。

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